私がフィットネス業界で働き出した頃、すでに「腰痛の85%は原因不明」と言われていました。15年以上前の話です。
そして先月、家の近くの病院で行なっている腰痛セミナーに参加してきました。
やはりそこでも、腰痛の85%は原因が特定できない!と説明されていました。その他、原因が特定できる腰痛をレントゲン画像を見せながら説明し、手術の技術が向上しているアピールをしてセミナーは終わりました。参加者は私を含めて70名ほど(ほぼ全員高齢者)いました。
最後の質疑応答で、こういうやり取りがありました。
「脊柱管狭窄症と診断されて、毎日痛み止めの薬を飲んでいますが、いつまで飲めばいいのか?もう薬をやめて手術をした方がいいのか?ハッキリ言ってください!」
薬を飲んでいて、日常生活に支障がないようでしたら、そのまま飲み続けてください。日常生活に支障が出るようなら手術を受けてください。
薬と手術の選択肢しかないことにガッカリしました・・。が、その男性は納得されたようです。
さて、腰痛の85%は原因が特定できないのはなぜでしょう!?
それは、「仙骨(仙椎)は動かない」と定義されているからです。
仙骨とは背骨の土台となる骨です。この仙骨実は・・・動きます!
左右に傾く(斜転)か、後方に出ます(後方変位)。
これを背骨コンディショニングでは「仙腸関節可動理論」と呼んでいます。
背骨の土台となる仙骨が傾くと、その上にある腰椎も傾きます。その上の胸椎も影響を受けます。そして、頚椎にも影響が出てきます。
腰椎4番・5番と仙骨1〜3番からは坐骨神経が出ています。腰椎と仙骨がズレることで、中にある神経が引っ張られて伝導異常を起こし、痛みや痺れを感じるようになります。これを「神経牽引理論」と呼びます。
この「仙腸関節可動理論」と「神経牽引理論」で考えると、ほぼ全ての腰痛の原因が特定できます。この理論を元に作られた体操(ROM運動)と筋力トレーニングで約20万人の腰痛を改善してきました。現代医学では「仙骨は動かない」と「神経圧迫説」で考えるので、原因が特定できないのでしょう。
どちらが正しい・間違っているという話ではありません。
どちらを選ぶかは、ご本人が決めることです。
背骨コンディショニングに興味を持ち、やってみたいと思った方は、一度ご相談ください。話を聞かないと選べないという方もご相談ください。